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2022年03月09日
11:07
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2021/11/13
『芭蕉の風景』(下) 小澤實『ひととき2014・11』ウエッジブックス
世にふるもさらに宗祇のやどり哉 芭蕉
2022年03月08日
11:15
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2022/1/29(19)
少将のあまの咄や滋賀の雪 芭蕉
『芭蕉の風景』(下)p171 小澤實『ひととき2013・1』ウェッジ『新芭蕉俳句大成』明治書院p524
大津に弟子の智月を訪ねてこの一句。この「少将のあま」とは鎌倉初期の女性歌人、藻壁門院少将のことであるらしい。「雪の降る滋賀で藻壁門院少将の咄など智月さんとしたことだよ。」ほどの句意のようだが一読、あたりが優しい。「滋賀の雪」も明るく晴れやかである。その上にあなた様と「咄」をして楽しいひとときでしたねえ。と穏やかなさらなる師弟の交歓が偲ばれる。芭蕉死後の旅装束などもこの智月さんがお世話されたとのこと、なるほどである。
2022年03月08日
11:14
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2022/1/22(18)
元日は田毎の日こそ恋しけれ 芭蕉
『芭蕉の風景』(上)p301小澤實 『ひととき2015・1』ウェッジ『新芭蕉俳句大成』明治書院p288
芭蕉はなぜ、「元日に」「田毎の日を」「恋しい」と言うのか。
本来は姥捨に見る棚田の田毎の月こそが素晴らしく美しい景なのであるが、元日に見るのは田毎の月ではなく田毎の日の出で、それは田毎の月にも増して誠に恋しい。という句立てなのだと思います。言い方を変えると西行は姥捨の山、棚田 田毎の月を恋しいと詠み、芭蕉は姥捨の月を元日の田毎の日として恋しいと詠んだ。つまり芭蕉は元日の姥捨の田毎の日を思いながら西行の気を激しく恋しく感じているのであると思います。
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