Ryo Daimonji Blog
眉の根に泥乾きゐるラガーかな 三村純也
ラグビーの試合の最中に泥が眉毛の眉間のあたりについて乾いている。その一部分を詠みだすところに俳味が存分に出た。が、下五かな止めだが「かな」の「詠嘆・感動」の終助詞とは質が違うように思うのだが、あわてて基本書の頁をくるのである。
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眉の根に泥乾きゐるラガーかな 三村純也
ラグビーの試合の最中に泥が眉毛の眉間のあたりについて乾いている。その一部分を詠みだすところに俳味が存分に出た。が、下五かな止めだが「かな」の「詠嘆・感動」の終助詞とは質が違うように思うのだが、あわてて基本書の頁をくるのである。
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米買に雪の袋や投頭巾 芭蕉
なげずきん
投頭巾は、江戸の飴売りなどが頭に着けた帽子。米を買いに行こうとしたらあいにく雪が降ってきた、米袋を被って行(雪)こうとしゃれたのであるが、それが投頭巾を被っているようでもありおかしいのである。
「貧」を主題とした深川の八貧の句会で、(八貧とは、依水<いすい>、苔水<たいすい>、泥芹<でいきん>、路通<ろつう>、曾良<そら>、友五<ゆうご>、夕菊<ゆうぎく>、加えて芭蕉である。)皆がそれぞれ眞木買い、水汲み、めしたき、酒買い、炭買い、茶買い、豆腐買いなどをするという設定で句を詠んだ。芭蕉は米買いが当ってこの句を詠んだのである(山梨県立大学のネット情報抄出)。
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隣から寒夜とひ来る裏戸かな 虚子
特段の用事があるわけではない。裏口から隣人が、「寒いねぇ」とか言ってのぞき来る。本当に来たかどうかは疑わしいのだが、虚子さんの人恋しさはこういう作品にさりげなく出る。おそらくそんな気安い近所づきあいの呼吸が虚子さんは好きなのだが、なかなかそういうわけにはいかない。