229 定本 高浜虚子全集 第一巻『五百句』より

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唐門の赤き壁見ゆ竹の春      高浜虚子

  百丈山 石峰禅寺と後書があった。石峰禅寺は京都市伏見区にある禅寺で確かに中国を思わせる門があって、それが赤く異国情趣がある。この寺は黄檗宗の禅寺で本尊は薬師如来とあった。他に若冲の深い縁ある寺と特筆されるのである。

  季語竹の春で秋を詠んでいるのだが、禅宗で唐の匂いが強く秋に来て勢いを盛り返す竹の屈折した春の季感がふさわしくこの寺に合うのである。


33 『澤』(著:小澤實)を読む

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新米を握りこぼしぬ新米に    小澤實

   新米が炊けた。おこうこや、うめぼしも用意して、おにぎりにしていただくのだ。手にもった炊き立て飯は思いのほか熱かった。ぼろぼろと手からこぼれた飯のもったいなさに焦る。新米のありがたさを「こぼす」というばちあたりで、一層際立たせた。


201 芭蕉を読む(芭蕉全句:小学館)

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雁聞に京の秋におもむかむ      松尾芭蕉

  京で雁を聞くというのは伝統の風雅であるそうな。京都の具体的な地名や場所を言うのではなく、京の秋を訪ねようと季節ごと京にひたる。この表現に嫌味を感じる人もいると思うが、私は京だからこそ許される表現だと思う。


ギャラリー
  • 2021年(平成23年) 冬 大文字良 第一句集『乾杯』より
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  • 『名句の所以』(著:小澤實)を読む
  • 55『芭蕉の風景』(著:小澤實)を読む 
  • 『名句の所以』(著:小澤實 毎日新聞出版)より
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  • ㊼『芭蕉の風景』(著:小澤實)を読む
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