Ryo Daimonji Blog 


宮守よわが名をちらせ木葉川  芭蕉 


 宮守さんよこの水もなく枯れ葉に敷き詰められた川にこそ私の名前を散らせてください。とやや自虐的に詠嘆してみせた。しかし、この木葉川、この上なく侘しく美しくこの川に自分を重ね詠む芭蕉会心のナルシズムと解した。

 

  私はこの句にナルシズムを感じたが、同行の木因との悪ふざけた落書きへのついで書きと言った調子のようだ。