Ryo Daimonji Blog 


明けぼのや白魚白きこと一寸  芭蕉


 夜明けの空が白み始めた頃、芭蕉は宿泊の本統寺を抜け出し 浜に出ていることになる。その時刻に見た白魚が一寸の小ささで白くあった、と白魚の形状を読んでいる。通常の白魚は三寸ほどあるようなのでこの句の白魚は稚魚といえるのだろう。一寸の白魚を夜明け刻に詠む。何やら私はアニミズムを感じてしまうのだが。