Ryo Daimonji Blog
 

 大風やはうれん草が落ちてゐる  千葉皓史
 

 この句、作者の視線は落ちているほうれん草に釘付けである。してみると野菜が落ちているのが珍しい所であるようだ。唐突にほうれん草に出会い、作者は春を知ることになった。春一番かあるいは春二番と呼ばれる大風も吹いている。