Ryo Daimonji Blog 
 

草を摘む子の野を渡る巨人かな  虚子
 

 この句、中七で「の」で繋ぐ、しかも下五をかなで止めさらに上五まで詠嘆を循環させるところが、難しい。この草摘む子の野に出て草摘む時に不意に忍び寄る怖さ、獣の気配か、まさかダイダラボッチの気配を詠んだのか想像は膨らむのだが。