Ryo Daimonji Blog
 

花に酔り羽織着てかたな指女   芭蕉
 

 延宝年間(167381) 芭蕉三十代、談林俳句(西山宗因)

句意は、「当時男が着る羽織を着て、刀を差している女がいる。満開の花に酔っているのだ」。ふだん読み慣れている芭蕉晩年の枯淡の句とは対極にあでやかな魅力ある句とされる。いつの時代にもコケティシュな女性がいるものである。