2022年02月

芭蕉の風景 14

2022/2/5

此山のかなしさ告よ野老堀

『芭蕉の風景』()p33 小澤實『ひととき2018/2』ウェッジ『新芭蕉俳句大成』明治書院p418

まづこの句を読んで、「この山」とは何処のなんと言う山なのか、そしてその山にまつわる「かなしさ」とはなぜなのか、「老野堀」とは何を意味するのか気にかかるところである。「この山」は伊勢にある神宮寺の菩提山。当時の荒廃を悲しんでいる。野老堀とは山野に自生するヤマイモ科の蔓性植物を食用に掘る人のこと。「堀」は堀の間違い。

野老を掘る人よ、この山(菩提山)の悲しみを語っておくれ、の意味である。



芭蕉の風景 12

(12)2022/1/30-2/5
小澤先生 二度目の読売文学賞。誠におめでとうございます。
御子良子の一もとゆかし梅の花  芭蕉
『芭蕉の風景』(下)p171 小澤實『ひととき2013・1』ウェッジ『新芭蕉俳句大成』明治書院p202
この御子良子とは伊勢神宮に神饌を調える少女のこと、いわゆる神に仕えて神楽・祈祷を行い神託を告げる巫女とは区別されるようです。その出仕先の建物を「子良の館」と言うらしいのですが、その「子良の館」付近にあった一本の梅の花を御子良子の清浄なイメージとあいまってゆかしいと詠まれたようです。ただ、その「子良の館」が外宮、内宮のどちらにあったのか同時にその一本の梅の木もどちらにあったのか今となってはわからないようです。

blog開設 test。

R4 2/3 blog開設。test中です。
ギャラリー
  • 2012年(平成24年)  冬 大文字良 第一句集『乾杯』より
  • 2012年(平成24年)  冬 大文字良 第一句集『乾杯』より
  • 2012年(平成24年)  冬 大文字良 第一句集『乾杯』より
  • 2011年(平成22年) 冬 大文字良 第一句集『乾杯』より
  • 2011年(平成22年) 冬 大文字良第一句集『乾杯』より
  • 2010年(平成22年)  冬 大文字良 第一句集『乾杯』より
  • 2021年(平成23年) 冬 大文字良 第一句集『乾杯』より
  • 2021年(平成23年) 冬 大文字良 第一句集『乾杯』より
  • 2021年(平成23年) 冬 大文字良 第一句集『乾杯』より