2022年08月

芭蕉の風景(38) 令和8月19日

すゞみのいひやう少し心得て仕たり

川かぜや薄がききたる夕すずみ 芭蕉

『芭蕉の風景』() 小澤實p192『ひととき』 ウェッジ2011/8『新芭蕉俳句大成』明治書院p281


 2011年「ひととき 8月号」は創刊10周年を記念して「涼と出会う京の夏」と銘打つ特集号であります。連載「芭蕉の風景」でも小澤實先生が、江戸時代に芭蕉が捉えた京の「涼」を特別編として寄稿しておられます。

 掲出句は元禄三年(1690)6月頃、京の四条河原で夕涼みを楽しんだ際の句、とあります。八月一八日凡兆に出した書簡には、掲出句とともに「あなたの家で、できかかった句ですが、結局完成できず捨てたものを、また取り出してみました」。二ヶ月ほど経った後、芭蕉は掲出句を見直して、その句が「すずみ」の実感を備えているのに改めて気づいたのでした 。

 この気付きの前に「川かぜや」の上五を「良し」とするか、はたまた中七の「薄がき」は芭蕉自称と解するか、芭蕉以外の他称と解するか評に分かれがあります。私は「川かぜ」に異論なく。「薄がき」は自称と読ませていただきます。

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2014年(平成26年) 秋 大文字良 第1句集『乾杯』より

線香の束分け合へる墓参かな
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2013年(平成25年』秋 大文字良 第1句集『乾杯』より

医師の着て手術着青し鳥
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2013年(平成25年) 秋 大文字良 第1句集『乾杯』より

魚定食魚は秋刀魚飯大盛り77411419-0E8B-41A3-A1EF-F12F384CF3AD
ギャラリー
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