Ryo Daimonji Blog
蜘蛛の絲ががんぴの花をしぼりたる 虚子
まず、がんぴの花を調べた。読み込み不足かもしれないががんぴには二種類あってじんちょうげ科のものと、もうひとつはなでしこ科のものがあると読んだ。そして花の形状からこの句はじんちょうげ科のそれを言っていると解した。蜘蛛の糸がしぼるとは管状が思われ、そう解したのである。
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蜘蛛の絲ががんぴの花をしぼりたる 虚子
まず、がんぴの花を調べた。読み込み不足かもしれないががんぴには二種類あってじんちょうげ科のものと、もうひとつはなでしこ科のものがあると読んだ。そして花の形状からこの句はじんちょうげ科のそれを言っていると解した。蜘蛛の糸がしぼるとは管状が思われ、そう解したのである。
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老人が被つて麦稈帽子かな 今井杏太郎
麦わら帽子を被った祖父の赤銅色の首筋が甦った。父ではなく祖父である。労働に期待を見せずこなす人であった。このかな、実に見事な詠嘆である。
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蒼海の浪酒臭しけふの月 芭蕉
蒼青と広がる海、そして波。大自然を前にして尚、酒臭いという。自分が纏っている世俗臭を月のせいにする。確かに月はいつの日も俗世を照らし酒臭いと言えばそうだが、僕はその香りをめでたいと思う。
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大蛾来て動乱したる灯虫かな 虚子
街灯に虫が集まっている。そこへ一際大きな蛾が来て虫の集団の秩序が乱れてしまった。それを動乱と表現している。たあいない夏の夜の街灯での出来事であったが、取り立てて一句にした手柄を言いたい。
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蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな 芥川龍之介
「蝶の舌ゼンマイに似る」とはいかにもよく言ったもので、天下の芥川龍之介さんが小学生のように見たまんまを俳句にして仰ったのだ。このゼンマイに似た蝶の舌というのは蝶の口吻あるいは吸収管で、蝶の成虫が花の蜜を吸うための管だそうだ。見たまんま素直にとは名句の基本ではないか。