Ryo Daimonji Blog
はりぬきの猫もしる也今朝の秋 芭蕉
はりぬきの猫、張子の猫のことでいわゆる招き猫のことであろう。暑さも和らぎ店先の招き猫も秋の到来を知るかのような今朝の秋である。と言った句意であろうか。
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はりぬきの猫もしる也今朝の秋 芭蕉
はりぬきの猫、張子の猫のことでいわゆる招き猫のことであろう。暑さも和らぎ店先の招き猫も秋の到来を知るかのような今朝の秋である。と言った句意であろうか。
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火の山の裾に夏帽振る別れ 虚子
昭和七年六月の前書に「六月二六日下山。焼岳の辺迄とう等送り来る。」とある。万感の思いはあるにせよ男同士の別れはきっぱりとかくありたい。場所は焼岳の裾、夏帽を振り合うのである。
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蜥蜴の交尾ずるずると雄ひきずられ 田川飛旅子
珍しい蜥蜴の交尾だと、僕はこの歳まで見たことがないが見たいとも思はない。交尾をしたまま雌が雄をひきずっているんだ。生殖における雌の優位とかそんなこと飛旅子さんが言いたいわけない、そのまんまの写実。そんな雌との関係結構、普遍性があるかも。
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塩にしてもいざことづてん都鳥 芭蕉
この句は2021/12/28の再読である。
信徳を介するかは別として、ともあれこの句は清登への芭蕉の友情の句であった。今再読しての感想は都鳥を塩漬にして、食用の土産としてどれほどの価値があるのやら、その根本が私にはわかっていないのだった。
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鉛筆で助炭に書きし覚え書 虚子
この句の虚子さんの状況は全くわかりません。ただとても大事なことをメモる必要があって、咄嗟に助炭に鉛筆で覚書をしたと言う句意のようです。助炭という炭火を長持ちさせるための道具が、その時の時代の空気を伝えています。