Ryo Daimonji Blog
雑炊に非力ながらも笑ひけり 虚子
雑炊をおいしく食って笑うのに己が非力であるか否かなど関係ない。そういう瞬間まで己の甲斐性なさを意識している。そういうことって俳句をやるような人間にはあるのかもしれない、僕にはある。
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雑炊に非力ながらも笑ひけり 虚子
雑炊をおいしく食って笑うのに己が非力であるか否かなど関係ない。そういう瞬間まで己の甲斐性なさを意識している。そういうことって俳句をやるような人間にはあるのかもしれない、僕にはある。
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アスロックミサイル下の片影に 稲畑廣太郎
アスロックミサイルとは、艦載式対潜水艦追撃ミサイルのことだそうな。それがつくる小さな影に作者は入っているようだ。現代版戦争武器俳句だ。鉄砲や刀、ミサイルと殺傷力ある武器には魅力を感じる。強さには両面あるが正しく使われることはおそらく、ないのだろう。
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宮守よわが名をちらせ木葉川 芭蕉
宮守さま、拝殿に落書きされたわが名を、社前の川に木の葉のように掃き散らしてください、と俳句仕立てで懇願してみせた。木因の戯言に即興的に合いの手を入れた句、ほどの解釈が多数のようです。何事かと考えてしまいました。貞享元(1684)年秋、木因と大垣から名古屋に向かう途中、桑名の多度大社を訪ねた折の作。
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来る人に我は行く人慈善鍋 虚子
歳末募金のように寄付金を募る豚汁のような振る舞い鍋かと思ったが、キリスト教の寄付金を募る鉄鍋のことだそうな。来る人行く人の往来に慈善鍋がある光景って、欧米の街並みが浮かぶ。