Ryo Daimonji Blog
ひよろひよろと猶露けしや女郎花 芭蕉
女郎花の呼び名は「をみな」=女性を「へす」=「圧す」ほどに美しいという意味からきているらしい。女性の美しさも時代とともに移り変わるようだが、「ひよろひよろ」は現代に合った表現と思う。
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ひよろひよろと猶露けしや女郎花 芭蕉
女郎花の呼び名は「をみな」=女性を「へす」=「圧す」ほどに美しいという意味からきているらしい。女性の美しさも時代とともに移り変わるようだが、「ひよろひよろ」は現代に合った表現と思う。
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二處に虫鳴き出でぬ垣の下 虚子
石垣であろうか、土塀、板塀といった垣根の下部で虫が鳴いている、それも二箇所でである。虫もまた鈴虫か、轡虫か定かでない。つまるところ垣のあたりで虫が鳴いている、つまり秋が満ちていることを言いたいのであろうと読みました。
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冷やかにティッシュ箱より直立す 小豆澤裕子
ティッシュはいつも箱から直立している。そのことを意識下に置くというさりげない気持ちの動きというのは、俳句を作る上でとても大事なことで、その結果をこの作品のように仕上げたということは褒められて良いことである。だが、そのこと自体に何の意味はなくそうだよねえ、それがティッシュだよねえ。で終わるのだ。そこが良いのである。
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草いろいろおのおの花の手柄かな 芭蕉
秋の草には萩をはじめ葛、撫子など七草を代表としてそのほかにもいろいろとありますね。その草がそれぞれに花を咲かせます。古今集の「・・・秋は色々の花にぞありける」を踏むと解説にあります「小学館 芭蕉全句」。
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朝顔の花咲きしぼむ野分かな 虚子
美しく咲く朝顔なのだけれど、野分のせいか咲き萎んでしまった。朝顔、と野分、初秋と仲秋の季重なりであるが、同じ季節を詠んでをり秋を強調して問題なしと解する。咲く朝顔でなく萎んだ朝顔を詠んだ。実は句中朝顔の三連作であるがこの句が一番素直に読めた。