Ryo Daimonji Blog
 

岩躑躅染る涙やほとヽぎ朱  芭蕉
 

 寛文六年(1666) 『続山井』。岩躑躅が朱色なのはほととぎすが喉から血を吐きながら泣き染めたのであらん。「ほととぎ しゅ」と洒落ているのだが、ほととぎすの涙の例えに少しあざとさを感じられたか。