Ryo Daimonji Blog
梢よりあだに落けり蝉のから 芭蕉
梢から木の実でもなく、花でもなく落ちてきたのは蝉の脱け殻であった。と言う瞬間を捉えただけの句としても私は十分俳趣があると思う。謡曲「桜川」の「梢よりあだに散りぬる花なれば、落ちても水のあはれとは」のもじり。と補強根拠を引用されるが、「あだに」をそれほど深く解する必要はない、と思うのだが。
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梢よりあだに落けり蝉のから 芭蕉
梢から木の実でもなく、花でもなく落ちてきたのは蝉の脱け殻であった。と言う瞬間を捉えただけの句としても私は十分俳趣があると思う。謡曲「桜川」の「梢よりあだに散りぬる花なれば、落ちても水のあはれとは」のもじり。と補強根拠を引用されるが、「あだに」をそれほど深く解する必要はない、と思うのだが。