Ryo Daimonji Blog

暁やうまれて蟬のうすみどり  篠田悌二郎

 うまれたての蟬は誰しも一度は目にしているのではないか。思い返してなるほどと、そのいろあいのいとけなさを思うのである。この句、そこに改めて気づかせてくれる懐かしさに普遍性がある。