Ryo Daimonji Blog

冷やかにティッシュ箱より直立す  小豆澤裕子

 ティッシュはいつも箱から直立している。そのことを意識下に置くというさりげない気持ちの動きというのは、俳句を作る上でとても大事なことで、その結果をこの作品のように仕上げたということは褒められて良いことである。だが、そのこと自体に何の意味はなくそうだよねえ、それがティッシュだよねえ。で終わるのだ。そこが良いのである。