Ryo Daimonji Blog

木曽の痩もまだなをらぬに後の月  芭蕉

 秋の季語後の月に意味が込められる。そのまえに木曽の痩がある。これは木曽を旅してその疲れもとれず、その痩ももとにもどっていないのにという意味で、それなのに後の月を賞することとなった、風雅に忙しいことよ、ほどの意味らしい(小学館 松尾芭蕉①)。八月の名月に続き九月の後の月(陰暦九月十三日の月)を仲間内で賞ずる嬉しさ。