Ryo Daimonji Blog

叡慮にて賑ふ民の庭竈  芭蕉

 この句の季語は庭竈で春。仁徳天皇の民の窮乏を憂え、三年間貢を免除した叡慮で民の竈がにぎはいを取り戻したという謡曲「難波」による。私は我が家の土間に竈があって母がそれは綺麗に掃除していたことを思い出して、それどころではないのである。