Ryo Daimonji Blog

南縁に湯婆をあける日午なり  虚子

 ジブリ映画でユバアバと思い込んでしまっているが、この場合たんぽと読み冬の季語であった。日午はにちごと読み正午のことらしい。つまり家の南側のえんに正午どきに湯たんぽの湯を捨てたというほどの意味のようだ。具体的に時、場所を示し、湯たんぽに季節を存分に語らせる、これもまた客観写生の一場面と言えると思う。