Ryo Daimonji Blog

 さしこもる葎の友かふゆなうり  芭蕉 
      むぐら

「葎の友」は、「葎の宿(貧家・草庵)の友」の意。

引き籠る庵を訪う者もなく、立ち寄る冬菜売りだけが友というべきであろうか(小学館 芭蕉全句)。

 解説のように読めるには、「葎の友」の意味と、ふゆなうりと続く意味省略の理解が必要とおもうが、感覚だけでは手に負えない。現代俳句の取り合わせの難しさに近いものを感じた。