Ryo Daimonji Blog

牡蠣啜るするりと舌を嘗めにくる  坊城俊樹

 牡蠣の食べ方を知っているわけではない。山育ちなので牡蠣はさほど食べた記憶もないのだが、この句から酢の味を感じた。生牡蠣の食感と言ってしまえばそれまでなのだが、あの柔らかい感覚を舌を嘗めにくると作者は感じている。今後牡蠣を食べるたびにこの句を思い出すことになりそうだ。