2025俳句甲子園 (書肆アルス)

第2会場  興南高等学校B:桐蔭・和歌山信愛高等学校


心太あぐらをかいて椅子の上  (興南高等学校B)

○浪人の兄残したる心太(桐蔭・和歌山信愛高等学校)

(○印は3句戦の結果でこの2句の優劣ではない。)


  和装の女性が椅子の上に正座してちょこんと座られるのをみたことがある、この方が楽だとおっしゃる。囲碁将棋落語などをされる方が椅子の上であぐらをかいて座られるのも慣れておられて楽なのに違いない。

  食べ残しの心太がある。もつたいない、と言うほどの食べ物ではないのだが、片付けるひと手間ほどには気にかかった。浪人中の兄の物であった。

  いずれも心太を食べた状況を詠んだものと解するのだが、食べ残された心太が浪人中の兄の物であったとする桐蔭・和歌山校の心太の方が余韻が深いように感じた。